遺品整理で出てきた不用品の買取方法|おすすめ業者10選と高く売るコツ

「片付けなければと思いながら、なかなか手が動かない」——遺品整理は、体力以上に心に負担がかかる作業です。

タンスの奥にしまわれた着物、書斎に並んだカメラのコレクション、母が大事にしていた食器棚の中身。どれも故人の暮らしの一部だったものばかりで、ひとつひとつに思い出が染みついています。「これを処分していいのだろうか」「売るなんて、失礼じゃないだろうか」——そう感じるのは、ごく自然なことではないでしょうか。

この記事では、遺品整理の中で出てきた不用品を買い取ってもらう方法を、3つの経路に整理してお伝えします。高く売れやすい品物の特徴や、査定額を上げるためのちょっとしたコツ、そしてトラブルを避けるための法的な確認ポイントまで、行政書士監修のもとでまとめました。無理をせず、あなたのペースで進めていける一助になれば幸いです。

📋 この記事でわかること
  • 遺品整理後の不用品は「遺品整理業者」「買取専門店」「ネット個人売却」の3経路で現金化できます
  • 骨董・着物・ブランド品・貴金属は高額になりやすく、家電は製造5年以内が買取の目安です
  • 遺品整理業者に買取を同時依頼すると、買取額が整理費用から差し引かれるため総費用を抑えられます

📦 あなたの状況に合った遺品買取の方法を確認する

状況を選ぶと、おすすめの方法がわかります

目次

おすすめ遺品買取業者10選【2026年最新・目的別比較】

遺品買取業者は、買取方法・得意分野・対応エリアによって向き不向きが大きく異なります。まず以下の比較表で自分の状況に合う業者を確認し、詳細セクションで深掘りしてください。

業者名 買取方法 対応エリア 得意ジャンル おすすめ度
ライフリセット 出張 全国 遺品整理・生前整理一括 ★★★★★
福ちゃん 出張 全国 着物・骨董・ブランド品 ★★★★★
セカンドストリート 出張 関東のみ⚠️ ブランド品全般 ★★★★☆
フクウロ 宅配 全国 衣類・アパレルブランド ★★★★☆
エコリング出張 出張 全国 幅広い・ノーブランドOK ★★★★★
エコリング宅配 宅配 全国 日用品〜ブランド品まとめて ★★★★☆
なんでも1000円(七福) 出張 東京23区⚠️ なんでも(仕分け不要) ★★★★☆
いーあきんど 宅配 全国 本・ゲーム・趣味品 ★★★★☆
七福人形買取 出張 東京23区⚠️ 人形専門 ★★★★☆
ジャングル 宅配・集荷 全国 PC・スマホ・デジタル機器 ★★★★★

1. 遺品整理と買取をまとめて依頼できる専門業者。最短即日・24時間受付・全国対応

ライフリセット公式バナー

「遺品の量が多すぎて、どこから手をつければいいかわからない」——そんな場合は、遺品整理と買取を一括で依頼できるライフリセットが最適です。専門スタッフが遺品の仕分けから買取まで同日対応。買取額は整理費用から差し引かれるため、実質負担を大幅に抑えられます。

📋 基本情報

買取方法出張買取(遺品整理と同時対応)
対応エリア全国
対象品目遺品・生前整理品全般
出張・見積り料金無料
対応時間24時間365日・土日祝日対応
最短対応即日(申込後5分以内に折り返し)

✅ こんな方におすすめ

  • 遺品整理と買取を同日にまとめて済ませたい方
  • 「何から手をつければいいかわからない」と感じている方
  • 遠方に住んでいて現地に何度も行けない方
  • 整理費用の一部を買取で相殺したい方

2. 着物・骨董・ブランド品に強い出張買取。テレビCMの安心感と高額査定

福ちゃん公式バナー

中尾夫妻・鈴木福さん出演のCMで全国的に知名度のある買取業者。着物・骨董品・切手・ブランド品など、遺品に含まれやすい「価値がわかりにくいもの」の査定を得意としています。CVR76%という圧倒的な成約率が、査定額への信頼の高さを物語っています。

📋 基本情報

買取方法出張買取
対応エリア全国
対象品目ブランド品・着物・切手・楽器・カメラ・貴金属など
出張費・査定料無料
女性配慮レディースプランあり(女性スタッフ対応)
支払い即現金化

✅ こんな方におすすめ

  • 着物や骨董品など、価値の判断が難しい遺品がある方
  • 女性一人での対応に不安を感じる方(レディースプランあり)
  • 知名度・安心感を重視する方

3. 全国900店舗の大手リユースが自宅に来る。ブランド品出張査定・最短即日(関東限定)

セカンドストリート公式バナー

年間7,000万点の買取実績を誇る総合リユース大手「セカンドストリート」が、自宅まで出張買取に来てくれます。玄関先での査定にも対応。ブランド品の高水準な査定システムで、遺品の価値を適正に評価してもらえます。

📋 基本情報

買取方法出張買取
対応エリア⚠️ 関東エリアのみ
対象品目ブランド品(衣類・バッグ・時計・アクセサリー等)
出張費・査定料無料
最短対応即日
査定システム年間7,000万点の実績に基づく高水準査定

✅ こんな方におすすめ

  • 関東在住で、大手への安心感を重視する方
  • ブランド品(衣類・バッグ)が多い遺品の方
  • 玄関先での非接触査定を希望する方

⚠️ 対応エリアは関東のみです。関東以外の方はエコリング(出張)や福ちゃんをご利用ください。

4. 1万ブランド以上の買取実績。他店で断られた衣類も宅配で査定可能

フクウロ公式バナー

「ブランドはついているけど、古くて売れるかわからない」——そんな遺品の衣類・バッグに対応するのがフクウロです。10,000ブランド以上の買取実績があり、他店で断られたブランドも積極的に査定。宅配で全国対応なので、整理しながら送れる手軽さも魅力です。

📋 基本情報

買取方法宅配買取
対応エリア全国
対象品目アパレルブランド品(ハイブランド〜ミドルブランド)
送料無料
対象ブランド数10,000ブランド以上
特典毎月高価買取キャンペーン実施

✅ こんな方におすすめ

  • 遺品に着物・洋服・ブランドバッグが多い方
  • 他店に断られた衣類がある方
  • 自宅から送るだけで済ませたい方(出張対応不要)

5. 確定率100%・ノーブランド品もまとめてOK。全国150店舗の出張買取

エコリング出張買取公式バナー

「価値があるかどうかわからないものが山積みになっている」——そんな状況に対応できるのがエコリングの出張買取です。ブランド品からノーブランド品まで、年間60万点以上の買取実績。GIA鑑定士が在籍し、貴金属・ダイヤモンドの正確な査定も可能です。確定率100%なので、査定後のキャンセルを心配せずに依頼できます。

📋 基本情報

買取方法出張買取
対応エリア全国
対象品目ブランド品・貴金属・不用品・ノーブランド品(幅広い)
出張費・査定料無料
実績年間60万点以上・全国150店舗以上
確定率100%(査定後のキャンセル実績なし)

✅ こんな方におすすめ

  • 「これは売れるか?」と品物の価値に自信がない方
  • ノーブランド品も含めてまとめて処分したい方
  • 貴金属・ダイヤモンドがある方(専門鑑定士が在籍)

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6. 遠方・立ち会えない方も自宅完結。ブランドから日用品まで宅配でまとめて買取

エコリング宅配買取公式バナー

「実家の片付けのために何度も現地に行けない」——そんな遠方の遺族の方に特に向いているのが、エコリングの宅配買取です。宅配キットを無料申込み→品物を詰めて送るだけ。ブランド品だけでなく、日用品・趣味用品・壊れたアクセサリーまで幅広く受付けています。

📋 基本情報

買取方法宅配買取
対応エリア全国(沖縄一部離島を除く)
対象品目ブランド品・日用品・趣味用品・アクセサリー(幅広い)
宅配キット無料申込み
送料無料
特徴壊れたアクセサリー・使いかけコスメも買取実績あり

✅ こんな方におすすめ

  • 遠方に住んでいて現地に頻繁に行けない方
  • 小〜中型の遺品を自宅から送りたい方
  • 「売れるか不明な雑多な品物」をまとめて処分したい方

7. 箱に詰めるだけ1,000円保証。分別不要・面倒なし(東京23区の40歳以上女性)

なんでも1000円買取(七福)公式バナー

「これを売ると言っていいのか、価値があるのかわからない」——そんな迷いを一切なくしてくれるのが「なんでも1000円買取」です。段ボールに詰めるだけで、中身にかかわらず1,000円以上の買取を保証。分別・仕分けの手間がゼロなので、体力的に負担の大きい遺品整理中の方でも気軽に利用できます。

📋 基本情報

買取方法出張買取(箱詰めのみ)
対応エリア⚠️ 東京都23区のみ
対象品目不用品全般(なんでも)
買取保証額1箱あたり1,000円以上
仕分け不要(箱に詰めるだけ)
出張料無料

✅ こんな方におすすめ

  • 東京23区在住の40歳以上の女性
  • 品物の価値判断に迷いたくない方
  • 体力的に仕分け作業が難しい方

⚠️ 対応エリアは東京都23区のみ。対象は40歳以上の女性に限定されます。

8. 本・ゲーム・フィギュア・ホビー品を高価買取。まとめるほど査定額アップ

いーあきんど公式バナー

故人が趣味で集めていた本・DVD・ゲームソフト・フィギュア・プラモデルなど——一般的な買取業者では値がつきにくいこれらの品物を、いーあきんどは専門的に買取します。まとめて送るほど査定額にボーナスが加算される仕組みも、遺品整理の文脈でメリットが大きいです。

📋 基本情報

買取方法宅配買取
対応エリア全国(沖縄・一部離島除く)
対象品目本・DVD・ゲーム・フィギュア・ホビー・プラモデル・ミニカー等
送料・手数料無料
査定ボーナスまとめて送るほど査定額アップ
振込スピード入金

✅ こんな方におすすめ

  • 故人が本・漫画・ゲームを大量にコレクションしていた方
  • フィギュア・プラモデルなど趣味品の処分に困っている方
  • まとめて一括処分したい方(ボーナス加算で有利)

9. 雛人形・五月人形の処分に特化。汚れ・破損問わず最低1,000円保証(東京23区)

七福人形買取公式バナー

「雛人形や五月人形をどう処分すればいいか」——遺品整理でとくに頭を悩ませる人形類の処分に特化した業者です。汚れや破損があっても査定対象。成約すれば最低1,000円が保証されているので、「処分するはずのものがお金になった」という声が多数届いています。出張買取・その場で現金払いというシンプルな流れです。

📋 基本情報

買取方法出張買取
対応エリア⚠️ 東京都23区のみ(今後エリア拡大予定)
対象品目雛人形・五月人形・市松人形・こけし・ぬいぐるみ等
買取保証成約時は最低1,000円以上
品物の状態汚れ・破損があっても査定対象
支払いその場で現金払い

✅ こんな方におすすめ

  • 東京23区で雛人形・五月人形の処分に困っている方
  • 「汚れているから売れない」と諦めていた人形がある方
  • 人形の供養・処分を同時に考えたい方(相談可)

⚠️ 対応エリアは現在東京都23区のみです。電話からの問い合わせは対象外。必ずWEBから申込んでください。

10. PC・スマホのデータ消去+高額買取。家電量販店代行20年の信頼と実績

ジャングル(Jan-gle)公式バナー

遺品の中のパソコン・スマートフォン・デジタルカメラ——これらは「個人情報が入っているから処分が怖い」という方が多い品物です。ジャングルは大手家電量販店の買取業務代行を20年以上続けてきた専門業者で、データ消去にも対応。「らくらく買取」で届いたキットに入れるだけという手軽さも好評です。

📋 基本情報

買取方法宅配買取・集荷買取
対応エリア全国
対象品目パソコン・スマホ・デジタルカメラ・ゲーム機等
送料・手数料無料
データ消去対応(個人情報の心配なし)
実績大手家電量販店の買取業務代行20年以上

✅ こんな方におすすめ

  • 故人のパソコン・スマホの個人情報が心配な方
  • デジタル機器をまとめて処分したい方
  • 発送キットで手軽に送りたい方(集荷も対応)

遺品を「売る」という選択に、後ろめたさを感じないでください

遺品整理の中で「これは売れるかもしれない」と思った瞬間、胸がちくりと痛んだ方は少なくないでしょう。故人が大切にしていたものを換金するという行為に、どこか申し訳なさを覚えるのは自然な感情です。

けれど、遺品を売ることは、故人を忘れることでも、思い出を切り捨てることでもありません。不安に感じるのは当然のことですが、ご自身を責める必要はまったくないのではないでしょうか。

「故人の物を売るのは失礼では?」という気持ちについて

遺品整理の現場では、「親の物を売るなんて」「罰が当たるのではないか」と悩む方に数多くお会いします。こうした気持ちは、故人への愛情が深いからこそ生まれるものでしょう。

しかし実際のところ、すべての遺品を永久に手元に置いておくことは、物理的にもなかなか難しいものです。実家を引き払う期限が迫っていたり、ご自身の住まいに収納スペースがなかったりと、現実的な事情を抱えている方がほとんどではないでしょうか。

大切なのは、「何を手元に残すか」を自分自身の意思で選ぶことかもしれません。写真やお手紙、思い入れの深い品を数点残し、それ以外の品は手放す——そうした判断をしたご自身を、どうか責めないであげてください。

遺品が次の人の暮らしに役立つ、という考え方もあります

故人が大切に使っていた着物や食器、趣味のカメラやレコード。これらは処分してしまえばそこで終わりですが、買取に出せば、同じ趣味を持つ別の誰かの手に渡っていきます。

「お父さんの書斎にあったカメラが、写真好きの若い人に届くかもしれない」——そんなふうに考えると、少し気持ちが軽くなる方もいらっしゃいます。ものが循環していくことで、故人の暮らしの一部が形を変えて誰かの役に立つ。そう捉えてみるのもひとつの方法ではないでしょうか。

もちろん、すべてを割り切れなくても構いません。ひとつずつ、丁寧に向き合っていけば大丈夫です。

遺品整理後の不用品を買い取ってもらう3つの方法

遺品を買い取ってもらう方法は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴を知っておくと、ご自身の状況に合った方法を選びやすくなるでしょう。

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以下の比較表で全体像をつかんでから、それぞれの詳細をご覧ください。

遺品整理業者買取専門店ネット個人売却
手間少ない(一括)普通(持ち込み)多い(発送・梱包)
買取金額やや低め高めもっとも高い可能性
時間早い普通時間がかかる
おすすめな人量が多い・時間がない価値ある品が数点時間に余裕がある

遺品整理業者に一括依頼する(費用の相殺が期待できる)

遺品の量が多く、仕分けから運び出しまで一度に済ませたい方には、遺品整理業者への一括依頼が向いています。多くの業者が買取サービスを兼ねており、値段がつく品は整理費用から差し引いてもらえる仕組みになっていることが一般的です。

たとえば遺品整理の見積もりが20万円で、買取品が3万円分あった場合、実質の支払いは17万円程度に抑えられるケースもあります。一軒丸ごとの作業であれば、個別に持ち込む手間が省けるのは大きなメリットでしょう。

ただし、買取専門ではないため、一品あたりの査定額は専門店に比べるとやや控えめになる傾向があります。骨董品やブランド品など高額が見込める品は、先に専門店で査定を受けておくとよいかもしれません。

買取専門店・リサイクルショップに持ち込む

着物、貴金属、ブランドバッグ、骨董品など、価値がありそうな品が数点に絞られている場合は、買取専門店への持ち込みが有利になることが多いでしょう。ジャンルごとの専門知識を持つ査定員が対応してくれるため、適正な価格がつきやすくなります。

近年は出張買取に対応する専門店も増えており、自宅にいながら査定を受けられるサービスも広がっています。持ち込みが難しい場合は、出張対応の有無を問い合わせてみてください。

ネットオークション・フリマアプリで個人売却する

メルカリやヤフーオークションなどのプラットフォームを利用すれば、業者を介さず直接購入者に売ることができます。中間マージンがないぶん、もっとも高い売却額になる可能性があるのがこの方法の魅力です。

一方で、商品の写真撮影、説明文の作成、購入者とのやり取り、梱包、発送といった作業をすべて自分で行う必要があります。遺品の量が多い場合は相当な時間と手間がかかるため、時間的な余裕がある方向けの方法といえます。

特定のコレクターズアイテム(レコード、カメラ、古い切手やコインなど)は、フリマアプリよりもオークションのほうが競り上がって高値になりやすい傾向があります。品物の性質に合わせてプラットフォームを使い分けてみるのもおすすめです。

遺品整理で高額買取になりやすいもの

すべての遺品に値段がつくわけではありませんが、中には想像以上の査定額になる品もあります。ここでは、高額買取が期待しやすいカテゴリと、価値を見極めるためのポイントをお伝えします。

「こんなものが?」と驚くような品に値段がつくこともありますので、処分を決める前に一度目を通してみてください。

骨董品・美術品・掛軸・陶磁器(価値の見極め方)

掛軸、陶磁器、日本画、茶道具などは、作者や時代によって数千円から数十万円以上の値がつくことがあります。特に有名な窯元の作品や、人間国宝に認定された作家の作品は高額になりやすいでしょう。

ご自身で価値を判断するのが難しい場合は、骨董品専門の買取業者に査定を依頼してみてください。箱書き(木箱に書かれた作者名や作品名)がある場合は、それが真贋を判断する手がかりになるため、箱ごと見てもらうことが大切です。

仏壇の奥や押入れの天袋など、普段目にしない場所から出てくることもあります。整理の際には、見落としがないよう隅々まで確認してみることをおすすめします。

着物・帯・振袖(証紙と共箱が査定額を決める)

着物の買取で査定額を大きく左右するのが「証紙」の有無です。証紙とは、産地や織元を証明する小さなラベルで、大島紬、結城紬、西陣織などの正絹着物に付けられています。証紙があるかないかで、査定額が数倍変わることも珍しくありません

シミや汚れがあっても、作家物や産地物であれば買取対象になるケースがあります。「古いから」「シミがあるから」と自己判断で処分してしまう前に、着物買取の専門店に一度相談してみてはいかがでしょうか。

ブランド品・高級時計・貴金属・宝石

ルイ・ヴィトン、エルメス、シャネルなどのブランドバッグや財布は、状態がよければ定価の30〜70%程度の買取額が期待できることもあります。ロレックスやオメガなどの高級時計は、モデルによっては定価以上の値がつく場合もあるでしょう。

金・プラチナなどの貴金属は、相場に連動して買取価格が変動します。2026年3月時点では金価格が高水準で推移しており、金のネックレスや指輪の買取額が以前より上がっている傾向が見られます。

宝石類は鑑定書(鑑別書)の有無で査定額が大きく変わります。箱や保証書と一緒に保管されていないか、引き出しの中をもう一度確認してみてください。

家電・カメラ(製造5年以内が目安)

冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコンなどの家電製品は、製造から5年以内であれば買取対象になることが多いでしょう。製造年はメーカーの型番シールに記載されているため、査定前に確認しておくとスムーズです。

一眼レフカメラやフィルムカメラ、交換レンズなどは、年代が古くてもコレクター需要がある場合があります。ライカ、ニコン、キヤノンなどのブランドは根強いファンがいるため、「壊れているかもしれない」と思っても捨てずに査定に出してみることをおすすめします。

買取が難しい遺品の特徴

残念ながら、すべての遺品に値段がつくわけではありません。一般的に、以下のような品は買取が難しい傾向があります。

  • 製造から5年以上経過した家電製品(特に大型のもの)
  • ノーブランドの家具(運搬コストが買取額を上回ることが多い)
  • 使用済みの寝具・下着類
  • 状態が著しく劣化した書籍・雑誌
  • 開封済みの食品・消耗品

買取が難しい品でも、自治体の粗大ごみ回収や、NPO・福祉団体への寄付という選択肢があります。「捨てる」以外の手放し方も視野に入れてみると、気持ちの面でも少し楽になるかもしれません。

遺品買取を少しでも高くしてもらうための5つのコツ

せっかく買取に出すのであれば、少しでも高く評価してもらいたいと思うのは自然なことです。査定額は、ちょっとした準備や工夫で変わることがあります。

ここでは、専門業者への取材や実際の事例をもとに、すぐに実践できるコツを5つご紹介します。

✅ この記事で紹介する「5つのコツ」

  1. 付属品・箱・証明書を揃えて査定に出す (査定額が1.5倍以上変わることも)
  2. 複数業者に相見積もりを取る (価格差は数倍になることがある)
  3. 売却タイミングを意識する (着物は秋冬、貴金属は相場チェック)
  4. まとめて査定で交渉力アップ (業者も一括仕入れを好む)
  5. 清潔な状態で出す (骨董品はそのまま・自己クリーニング禁止)

付属品・箱・証明書を必ず一緒に探してみてください

ブランド品の保存袋やギャランティカード、時計の保証書、骨董品の共箱——こうした付属品の有無は、査定額に直結します。本体だけで査定に出すのと、付属品一式が揃った状態で出すのとでは、買取額が1.5倍以上変わることも珍しくありません

遺品整理を進める中で、箱や書類が別の場所にしまわれていることはよくあります。押入れの上段、タンスの引き出しの奥、仏壇の下の収納スペースなど、意外な場所に保管されている場合がありますので、査定前にもう一度探してみてください。

複数の業者に見積もりを依頼してみましょう

買取価格は業者によって驚くほど異なります。ある業者で5,000円と言われた着物が、別の業者では3万円の査定になったという事例も実際にあります。面倒に感じるかもしれませんが、最低でも2〜3社に見積もりを取ることで、適正な価格が見えてくるでしょう。

出張買取に対応している業者であれば、自宅に来てもらうだけなので大きな手間にはなりません。「相見積もりを取っている」と伝えるだけでも、査定額が上がることがあります。

売却のタイミングを少し意識してみてください

買取価格には季節的な変動があります。たとえば着物は、成人式や七五三のシーズン前(秋〜冬)に需要が高まり、査定額も上がりやすくなります。暖房器具は秋口、冷房器具は春先に売ると有利になるでしょう。

金やプラチナなどの貴金属は日々相場が変動しているため、売却を急がないのであれば、相場をチェックしてから判断するのもひとつの方法です。ただし、遺品整理には期限がある場合も多いため、タイミングにこだわりすぎず、無理のない範囲で意識してみるくらいがちょうどよいかもしれません。

まとめて査定してもらうと交渉しやすくなります

「着物5枚と帯3本をまとめて」「カメラ本体とレンズ5本をセットで」というように、まとめて査定に出すと、業者側も一度に仕入れができるため、一品ずつ持ち込むよりも査定額が上乗せされやすい傾向があります。

特に遺品整理業者に依頼する場合は、「買取できるものは全部見てほしい」と伝えておくと、思わぬ品に値段がつくこともあるでしょう。

清潔な状態で査定に出してみてください

長期間保管されていた品は、ほこりや汚れが付着していることが多いものです。柔らかい布で軽く拭く、ブランドバッグの中のごみを取り除くといった簡単な手入れだけでも、査定員の印象は変わります。

ただし、骨董品や美術品については、自己流のクリーニングが逆に価値を下げてしまうことがあります。掛軸のシミを無理に取ろうとしたり、陶磁器を強くこすったりするのは避けてください。骨董品はそのままの状態で査定に出すのが安全です。

遺品買取のトラブル事例と行政書士が見る注意点

遺品買取をめぐるトラブルは、残念ながら少なくありません。国民生活センターにも、遺品整理に関連した相談が年々増加しています。

大切な遺品を安心して手放すために、事前に知っておきたい注意点を行政書士の視点からお伝えします。

「無料遺品整理」という言葉には慎重に

⚠️ 見積書で作業内容・費用の内訳を書面で確認。口頭のみの約束は後のトラブルのもとになります。

「遺品整理を無料で行います」「買取で費用はすべてまかなえます」——こうした甘い言葉を掲げる業者には注意が必要です実際には、作業当日に追加料金を請求されたり、貴金属だけを安価で買い取られて残りの整理費用を高額に請求されたりするケースが報告されています。

見積もりの段階で、作業内容と費用の内訳を書面で確認しておくことが重要です。口頭の約束だけでは、あとから「言った・言わない」のトラブルになりかねません。見積書に買取の条件が明記されているか、追加料金が発生する条件は何か、といった点を確認してみてください。

古物商許可の有無を確認してください(古物営業法第3条)

⚠️ 古物商許可番号の掲示がない業者との取引は避けること。ホームページ・名刺・店頭に番号がない場合は要注意です。

中古品の買取を業として行うには、古物営業法第3条にもとづく「古物商許可」が必要です。許可なく継続的に遺品を買い取る行為は、古物営業法違反となる可能性があります

信頼できる業者かどうかを見分けるひとつの基準として、この許可番号を確認する方法があります。古物商許可番号は、業者のホームページや名刺、店頭に掲示されているのが通常です。番号が見当たらない場合や、問い合わせても回答が曖昧な場合は、取引を見送るほうが安心でしょう。

各都道府県の公安委員会のウェブサイトで、許可を受けた業者の一覧を確認することもできます。少しでも不安を感じたら、遠慮なく調べてみてください。

遺族間で意見が割れた場合は焦らないことが大切です

💡 遺産分割協議が終わる前の単独売却は後々トラブルになることがあります。高額品は相続人全員の合意を得てから処分しましょう。

「兄は全部処分したいと言うが、自分は母の着物だけは残したい」「買取の売上金をどう分けるかで揉めている」——遺品の扱いをめぐって遺族間で意見が割れるのは、珍しいことではありません。

遺品は法律上、相続財産の一部です。遺産分割協議が終わっていない段階で、一部の相続人が勝手に遺品を売却すると、あとからトラブルになることがあります。特に高額な品や、遺言書に記載がある品については、相続人全員の合意を得てから処分するのが原則です

意見がまとまらない場合は、無理に結論を急がず、弁護士や行政書士に相談してみることをおすすめします。小さな一歩が、大きな安心につながります。専門家が間に入ることで、感情的な対立を避けながら公平な解決策を見つけやすくなるでしょう。

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よくある質問

遺品整理業者は買取もしてくれますか?

多くの遺品整理業者が買取サービスを併設しています。査定額は整理費用から差し引かれるため、買取品が多いほど実質負担を減らせます。ただし全社対応ではないため、見積もり時に「買取の可否」を必ず確認してください。

遺品買取の相場はどのくらいですか?

品目によって大きく異なります。骨董品・美術品は数千円〜数十万円以上、着物(証紙付き)は数千円〜数万円、ブランドバッグ・高級時計は定価の30〜70%程度、貴金属は金相場に連動、家電(製造5年以内)は数千〜数万円が目安です。

遺品で売れないものは何ですか?

一般的に買取が難しいものは、製造から10年以上経過した家電・家具、破損・欠品のある品、百貨店の贈答品(未開封でも)、大型の仏壇・神棚などです。ただし骨董・ヴィンテージ品は例外で、古くても高値になる場合があります。自己判断で捨てる前に一度査定に出すことをおすすめします。

買取査定は無料ですか?

買取専門店・遺品整理業者ともに、査定そのものは無料が原則です。「査定料」「出張料」を請求する業者は悪質業者の可能性があります。出張買取も多くの業者で無料対応しており、自宅から一歩も出ずに査定を受けられます。

出張買取とはなんですか?利用したほうがよいですか?

出張買取とは、業者が自宅まで出向いて査定・買取を行うサービスです。持ち運びが困難な品や、遠方・移動が難しい場合に特に有効です。多くの業者で交通費・出張費は無料です。量が多い場合はまとめて見てもらえるため、個別持ち込みより高値がつく傾向があります。

複数の業者に見積もりを取るべきですか?

必ず2〜3社以上の相見積もりをおすすめします。同じ着物でも業者によって5,000円と3万円の差が生じた事例があります。「相見積もりを取っている」と伝えるだけで査定額が上がるケースもあり、適正価格を知るうえで最も効果的な方法です。

着物の買取額を上げるにはどうすればよいですか?

「証紙」の有無が最大のポイントです。証紙(産地・織元を証明するラベル)があるかないかで査定額が数倍変わることがあります。証紙は着物の内側や木箱の中に保管されていることが多いため、査定前に必ず確認してください。成人式・七五三シーズン前(秋〜冬)は着物の需要が高まり、査定額が上がりやすい時期です。

骨董品の価値がわからない場合はどうすればよいですか?

骨董品専門の業者に無料の出張査定を依頼してください。自己判断で処分すると、数十万円の価値がある品を手放す可能性があります。共箱・箱書きがある場合は必ずセットで見てもらうことが重要です。複数業者に査定を依頼することで、より正確な市場価値がわかります。

遺品の家電は何年式まで買取してもらえますか?

一般的に製造から5年以内が買取の目安です。冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビが主な対象で、製造年はメーカーの型番シールで確認できます。5年を超えても動作品であれば対象になる場合があり、一眼レフカメラ・フィルムカメラは製造年に関わらずコレクター需要から高値がつくことがあります。

遺品の古いカメラや光学機器は売れますか?

古いカメラは積極的に売れます。ライカ・ニコン・キヤノンなど国内外の人気ブランドは、フィルムカメラでもコレクター需要が根強く、状態次第で数万〜数十万円の査定になることがあります。「壊れているかもしれない」と感じても捨てず、まず査定に出すことをおすすめします。

貴金属(金・プラチナ)の遺品は今売るべきですか?

金価格は2026年3月時点で高水準で推移しており、売却のタイミングとしては良好な状況です。ただし遺品整理には退去期限などがある場合も多く、タイミングにこだわりすぎず、相場を確認したうえで判断するのが現実的です。鑑定書・保証書がある場合は必ずセットで査定に出してください。

遺品整理業者に古物商許可は必要ですか?

買取を業として行う業者には、古物営業法第3条に基づく「古物商許可」が必要です。無許可での継続的な買取は古物営業法違反になります。業者選びの際はホームページや名刺で古物商許可番号を確認し、番号がない・回答が曖昧な業者との取引は避けてください。

遺品の買取に期限はありますか?

買取自体に法的な期限はありません。ただし関連する手続きには期限があり、賃貸物件の退去期限や相続税の申告期限(被相続人死亡を知った翌日から10ヶ月以内)を念頭に置く必要があります。家電は年式が古くなるほど買取額が下がるため、早めの査定がおすすめです。

遺族間で売却をめぐって意見が割れた場合はどうすればよいですか?

遺品は法律上、相続財産の一部です。遺産分割協議が終わる前に一部の相続人が勝手に売却すると、法的トラブルになる場合があります。高額品・遺言書記載の品は相続人全員の合意が原則です。意見がまとまらない場合は、弁護士・行政書士に相談することで感情的対立を避けた解決が可能です。

遺品整理を「無料」と謳う業者は信頼できますか?

「無料」「買取で費用ゼロ」を強調する業者には注意が必要です。当日に追加料金を請求する・貴金属のみ安価に買い取って整理費用を高額にするといった悪質事例が国民生活センターに多数報告されています。見積もりは必ず書面で取得し、追加料金が発生する条件・買取の内訳を事前に確認してください。

遺品整理の費用はどのくらいかかりますか?

目安は1K〜1LDKで5〜15万円、2LDK〜3LDKで15〜35万円、一軒家で20〜60万円程度です(2026年3月時点)。買取品が多いほど費用から差し引かれるため実質負担は減ります。複数社から見積もりを取り、作業内容・費用の内訳を書面で確認することが重要です。

遺品を売ることに罪悪感を感じています。どう考えればよいですか?

遺品を売ることは、故人を忘れることでも思い出を手放すことでもありません。大切にされていた品が必要な人の手に渡ることは、故人の暮らしを別の形で受け継ぐ行為ともいえます。心に残る品だけ手元に置き、残りを手放す判断はごく自然なことです。

まとめ

遺品整理で出てきた不用品の買取は、「遺品整理業者への一括依頼」「買取専門店への持ち込み」「ネットでの個人売却」という3つの方法から、ご自身の状況に合ったものを選ぶことができます。骨董品や着物、ブランド品、貴金属は高額になりやすく、付属品を揃える・複数社に見積もりを取るといった工夫で、査定額をさらに上げることも可能です。

故人の物を売ることに後ろめたさを感じる方もいらっしゃるかもしれません。けれど、遺品が次の持ち主のもとで再び活かされると考えれば、それもまた故人の暮らしを受け継ぐひとつの形ではないでしょうか。

業者を選ぶ際は古物商許可の有無を確認し、見積もりは書面でもらうようにしてください。遺族間で意見が割れた場合は焦らず、専門家の力を借りることも大切です。

無理をせず、少しずつ進めていきましょう。小さな一歩が、大きな安心につながります。

参考資料・一次ソース

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的・医療的助言を行うものではありません。具体的な手続きや判断については、弁護士・行政書士・専門業者にご相談ください。掲載情報は執筆時点(2026年3月)のものであり、法改正等により変更となる場合があります。

監修:井上剛志
行政書士/終活カウンセラー上級/成年後見制度アドバイザー/宅地建物取引士
相続・不動産・終活分野の手続きを専門とする行政書士。遺品整理・相続手続きに関する法的観点からの解説を担当。

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この記事を書いた人

藤原まどかのアバター 藤原まどか ライター

全国紙の社会部記者として10年以上にわたり、介護・相続・高齢者福祉を専門に取材。退職後は終活ジャンルに特化したライターとして活動し、終活ガイド1級、AFP(ファイナンシャルプランナー)、終活カウンセラー初級の資格を取得。両親の終活を実践中で、自らの経験をもとに「家族の立場から見た終活」を伝えています。制度の正確な情報と生活者視点の両立を大切に、わかりやすく丁寧な情報発信を心がけています。

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