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エンディングノートに書くべき項目一覧|6カテゴリ・書き方のコツを行政書士が解説

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エンディングノートを書こうと思いながら、何年も手がついていない——そんな方が多くいます。理由のほとんどは「何を書けばいいかわからない」という、最初の一歩の問題です。

この記事では、エンディングノートに書くべき項目を6つのカテゴリに整理して一覧にまとめました。基本情報・財産・医療・葬儀・デジタル資産・家族へのメッセージ——それぞれの書き方のコツとともに解説します。「全部を今日書く必要はない」という前提で、まず全体像を把握することから始めましょう。

この記事でわかること
– エンディングノートに書くべき項目の全体像(カテゴリ別)
– 各項目の書き方のコツ
– 書かなくてよい項目の見極め方
– スムーズに始められる記入順序のおすすめ

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目次

「何を書けばいいか」で止まっているなら

エンディングノートが書けない理由のほとんどは「何を書けばいいかわからない」という入口の問題です。内容が複雑なわけではなく、全体像が見えていないだけです。

1
基本情報
氏名・緊急連絡先(15〜30分)
2
医療情報
かかりつけ・服薬(15〜30分)
3
デジタル情報
SNS・サブスク(30〜60分)
4
財産情報
保管場所の記録(60分程度)
5
葬儀・お墓の希望
宗派・形式を記録(30〜60分)
6
家族へのメッセージ
じっくり時間をかけて

カテゴリ別の項目一覧と各カテゴリの書き方のコツをまとめました。全部を一度に書く必要はありません。「こういう内容を書くものなんだ」という全体像を把握するだけで、最初の一歩が踏み出しやすくなります。親世代に「書いてみて」と伝える前に、子ども側がこの記事を読んで渡す、という使い方もできます。

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エンディングノートとは——遺言書との違い

エンディングノートとは、自分の人生や希望・意思を家族や周囲の人に伝えるために書く記録です。法律上の効力はなく、あくまでも意思表示のためのツールです。

遺言書との主な違い

比較項目 エンディングノート 遺言書
法的効力 なし あり
書き方の制約 自由 厳格なルールあり
書き直しやすさ 何度でも自由に 要件を満たした書き直しが必要
主な用途 意思・希望の伝達 財産の分配・相続の指定

財産の相続や分配について法的に有効な形で残したい場合は、エンディングノートとは別に遺言書の作成が必要です。遺言書の作成については、司法書士や弁護士などの専門家にご相談ください。

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【カテゴリ別】書くべき項目一覧

カテゴリ1:基本情報

自分自身のプロフィールと、緊急時に必要な連絡先をまとめます。

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項目 内容の例
氏名・生年月日・住所 基本的な個人情報
血液型・アレルギー 医療対応時に必要
緊急連絡先 家族・親族・友人の連絡先
本籍地 戸籍取得時に必要
マイナンバー記載場所 カード保管場所のみ記載を推奨

マイナンバーや口座番号などの重要な番号は、紛失・盗難のリスクがあるため、番号そのものではなく「どこに保管しているか」を記録する方が安全です。

カテゴリ2:財産・資産に関する情報

家族が相続や手続きを進める際に必要になる情報です。

項目 内容の例
銀行口座 金融機関名・支店名・口座種別(番号は別管理推奨)
不動産 所有地・建物の場所と権利証の保管場所
有価証券・投資信託 証券会社名・口座の有無
生命保険・損害保険 保険会社名・証券番号・保管場所
年金 種類・受給状況
借入金・ローン 残高・貸主・返済状況

財産目録は「何がどこにあるか」を伝えるものです。金額の詳細よりも、家族が探し当てられるよう「保管場所」や「問い合わせ先」を中心に書くと実用的です。

カテゴリ3:医療・介護に関する希望

判断能力が低下したとき、または終末期を迎えたときに備えて、自分の希望を記録しておきます。

項目 内容の例
かかりつけ医 医療機関名・電話番号
持病・服薬情報 疾患名・薬の名前と保管場所
延命治療についての考え 望む・望まない・家族に委ねる
介護が必要になった際の希望 在宅希望・施設希望など
臓器提供の意思 提供する・しない・部位の指定

延命治療に関する記載はあくまで本人の意思表示です。法的な拘束力はなく、実際の医療判断は医師や家族が行います。詳細は医療・法律の専門家にご相談ください。

カテゴリ4:葬儀・お墓に関する希望

自分の葬儀やお墓についての希望を伝えておくことで、遺族の負担と迷いを減らすことができます。

項目 内容の例
葬儀の規模・形式 一般葬・家族葬・直葬など
宗教・宗派 宗教の有無・菩提寺の情報
喪主の希望 誰に担ってほしいか
参列してほしい人・してほしくない人 具体的な名前でもOK
お墓の希望 既存の墓・樹木葬・散骨など
遺影に使いたい写真 写真の保管場所・データのパス

カテゴリ5:デジタル資産・SNSの情報

スマートフォン・SNS・サブスクリプションなど、現代特有のカテゴリです。親世代は自分では気づきにくい項目なので、子ども側から「これも書いておいて」と伝えながら一緒に埋めるのがおすすめです。サブスクの契約が死後も引き落とされ続けるケースは実際に起きているため、特に見落とせない項目です。

項目 内容の例
スマートフォンのロック解除方法 保管場所のみ記載を推奨
SNSアカウントの扱い 削除希望・追悼アカウントへの変更希望
メールアカウント 主要なアドレスと利用目的
サブスクリプションサービス 契約中のサービス名・解約方法
デジタル遺産 電子書籍・音楽ライブラリなど

パスワードは情報漏洩リスクがあるため、パスワード管理アプリの名称と、そのアプリへのアクセス方法だけを記載するのが安全です。信頼できる家族に口頭で伝えておく方法も有効です。

カテゴリ6:家族・大切な人へのメッセージ

エンディングノートの中で、最も個人的で大切なセクションです。

項目 内容の例
家族へのメッセージ 配偶者・子供・親・兄弟への感謝や思い
友人・知人へのメッセージ お世話になった方々への言葉
自分史・思い出 大切な思い出・人生で誇りに思うこと
形見分けの希望 誰に何を残したいか

項目ごとの書き方のコツ

完璧に書こうとしない

エンディングノートは「完成させるもの」ではなく、「育てていくもの」です。空欄があっても問題ありません。書けるところから少しずつ埋めていきましょう。

日付を必ず記入する

情報は時間とともに変わります(口座の変更・引越しなど)。記入した日付を添えておくことで、情報の新鮮さが一目でわかります。

「保管場所」を具体的に書く

「通帳がある」と書くより、「〇〇銀行の通帳はリビングの引き出し左側にある」と書く方が、家族にとってはるかに助かります。

📝 書き方のコツまとめ

  • 「通帳がある」より「〇〇銀行の通帳はリビングの引き出し左側」のように具体的に書く
  • 完璧に書こうとしない。Step1〜2から始めれば緊急時に役立つ
  • 年1回(誕生日・年末など)に見直す習慣をつける
  • 書いたら保管場所を家族に伝えることが最重要

書かなくていい項目

以下の情報はエンディングノートへの記載を避けるか、慎重に扱うことをおすすめします。
– 口座番号・暗証番号などの金融情報(紛失時のリスクが高い)
– 法的に有効な遺産分割の指定(遺言書が必要)
– 他人の個人情報(プライバシーの問題)
– 誰かへの不満や批判(遺族関係をこじらせる可能性がある)

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    おすすめの記入順序

    すべてを一度に書こうとすると挫折しやすいです。以下の順番で少しずつ進めるのがおすすめです。所要時間はあくまで個人差のある目安です。

    ステップ カテゴリ 所要時間の目安
    Step 1 基本情報(氏名・緊急連絡先) 15〜30分程度
    Step 2 医療情報(かかりつけ・服薬) 15〜30分程度
    Step 3 デジタル情報(SNS・サブスク) 30〜60分程度
    Step 4 財産情報(保管場所の記録) 60分程度
    Step 5 葬儀・お墓の希望 30〜60分程度
    Step 6 家族へのメッセージ 時間をかけて

    Step 1〜2だけでも完成させておくと、緊急時に大きな助けになります。完璧を目指さず、まず「基本情報」と「医療情報」だけ書くことを目標にしてみてください。

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    FAQ

    Q1. エンディングノートは何歳から書けばいいですか?

    書き始める年齢に決まりはありません。40代・50代から書き始める方も多いですが、30代でも書いている方はいます。健康なうちに書いておく方が、情報が正確で気持ちにも余裕があります。「早すぎる」ということはありません。終活の専門家(終活アドバイザー・終活カウンセラー)への相談タイミングも早いほど選択肢が広がります → 終活アドバイザーと終活カウンセラーの違い

    Q2. 市販のエンディングノートと自作のノート、どちらがいいですか?

    どちらでも構いません。市販品はすでに項目が整理されていて書きやすい反面、自分に不要な項目も含まれます。ダイソーの110円ノートも選択肢のひとつ → ダイソーのエンディングノート5種を比較・解説自作の場合はこの記事のカテゴリ別一覧を参考に、自分に必要な項目だけを書けばOKです。デジタルで管理したい方はスプレッドシートやメモアプリを活用する方法もあります。

    Q3. エンディングノートを書いたら、家族に知らせるべきですか?

    存在を知らせておくことは非常に重要です。どれだけ丁寧に書いても、家族が知らなければ意味をなしません。内容を全て見せる必要はありませんが、「〇〇に保管してある」という保管場所だけでも共有しておきましょう。

    エンディングノートは法的な効力を持ちません。財産の相続・遺産分割は遺言書、医療・介護の意思決定はかかりつけ医や専門家とご相談ください。。身元保証・死後事務委任など老後の総合サポートについては → 終活協議会(想いコーポレーション)の料金・評判・注意点

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    Q4. エンディングノートに書かない方がいい情報はありますか?

    A4: 銀行のネットバンキングのID・パスワードは慎重に扱ってください。ノートに直接書くと紛失・盗難時にリスクがあります。パスワードは別の封筒に入れて「このノートと一緒に保管」と注記する方法が安全です。また、特定の人への感謝や謝罪など感情的な内容は、後で遺族間の感情的なトラブルの原因になることがあるため、書く場合は慎重に言葉を選んでください。

    Q5. エンディングノートは定期的に更新する必要がありますか?

    A5: 年1回程度の見直しをおすすめします。特に、引越し・転職・離婚・家族の増減・資産の変化があった際は必ず更新してください。毎ページに記入日を書いておくと、最新情報がどれかを家族が一目で判断できます。更新が面倒な場合は鉛筆で記入する方法もあります(消して書き直せる)。

    Q6: エンディングノートは100均のもので十分ですか?市販品との違いは何ですか?

    はじめてエンディングノートを書く方には100均(ダイソー・セリアなど)のもので十分です。緊急連絡先・医療希望・葬儀の希望などの基本項目は網羅されています。市販の専用エンディングノート(1,000〜3,000円程度)は記入スペースが広く、財産目録・デジタル資産・家族へのメッセージ欄が充実しています。まず100均で試してみて、書き足りなくなったら市販品に切り替えるのがおすすめです。

    Q7: エンディングノートにSNSやネット銀行などデジタル資産の記録は必要ですか?

    記録しておくことをおすすめします。SNSアカウント・ネット銀行・電子マネーなどのデジタル資産は、パスワードがわからないと家族が対処できずに放置されるリスクがあります。ただし、ノートにパスワードを直接記載すると紛失・盗難時の危険があるため、「アカウントの存在と管理場所」だけ記録し、パスワード自体はパスワードマネージャー等で別途管理することをおすすめします。

    Q8: エンディングノートを書いたあと、どこに保管して誰に伝えればよいですか?

    信頼できる家族1〜2名に「エンディングノートが存在すること」と「保管場所」だけ伝えておきましょう。内容をすべて見せる必要はありませんが、いざというときに見つけてもらえなければ意味がありません。保管場所は自宅の金庫・引き出しなど家族が把握できる場所が理想です。弁護士・行政書士への預託や銀行の貸金庫を活用する方法もあります。

    参考資料

    エンディングノートの記入にあたって、こちらの書籍も参考になります。

    免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的・医療的助言を行うものではありません。具体的な手続きや判断については、弁護士・行政書士・医師等の専門家にご相談ください。掲載情報は執筆時点のものであり、法改正等により変更となる場合があります。

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    この記事を書いた人

    藤原まどかのアバター 藤原まどか ライター

    全国紙の社会部記者として10年以上にわたり、介護・相続・高齢者福祉を専門に取材。退職後は終活ジャンルに特化したライターとして活動し、終活ガイド1級、AFP(ファイナンシャルプランナー)、終活カウンセラー初級の資格を取得。両親の終活を実践中で、自らの経験をもとに「家族の立場から見た終活」を伝えています。制度の正確な情報と生活者視点の両立を大切に、わかりやすく丁寧な情報発信を心がけています。

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