【3~4月のおすすめ記事】遺品整理・断捨離で出てきた不用品はどこに売る?おすすめ買取業者20選

遺族年金の手続き・受給条件・金額【もらえない人の条件・申請期限を行政書士が解説】

eyecatch_1365-1 アイキャッチ画像

配偶者を亡くしたとき、悲しみの中で「これからの生活費はどうなるんだろう」という不安が頭をよぎる。それは決して不謹慎なことではありません。生活を守ることを考えるのは、当然のことです。

遺族年金は、亡くなった方の年金加入実績に応じて遺族に支給される公的年金です。ただし、申請しなければ一円も受け取れません。また「子どものいない配偶者には支給されない」など、知らなければ損をするルールも存在します。

本記事では、遺族基礎年金と遺族厚生年金の受給条件・金額の目安・申請手続きを、具体的なケースを交えながら解説します。まず自分が受け取れるかどうかを確認してください。

📋 この記事でわかること

  • 遺族年金は申請制。手続きしなければ受け取れない。時効は5年
  • 遺族基礎年金は「子のいる配偶者」が対象。子なし配偶者は対象外
  • 遺族厚生年金は子なし配偶者でも受給可能。65歳以降は老齢年金との選択が必要
目次

遺族年金の2種類。基礎年金と厚生年金の違い

遺族年金は、亡くなった方が加入していた年金の種類によって2種類に分かれます。この区別を最初に理解しておくことが重要です。

遺族基礎年金 遺族厚生年金
対象となる被保険者 国民年金加入者 厚生年金加入者(会社員・公務員)
受給できる遺族 子のいる配偶者・子のみ 配偶者・子・父母・孫・祖父母
子なし配偶者 対象外 一定条件で受給可能
金額の目安(年間) 約102.6万円(子1人の場合) 亡くなった方の報酬による
⚠️ 注意
「子なし配偶者は遺族基礎年金がもらえない」という点は、多くの方が見落としています。共働きで子どものいない夫婦の場合、夫が国民年金のみ(自営業など)に加入していれば、配偶者が受け取れる遺族年金はゼロになります。この点は特に注意が必要です。

受給条件。もらえる人・もらえない人

① 亡くなった方の保険料納付要件

遺族年金を受け取るには、亡くなった方が一定期間保険料を納付していた必要があります。

  • 原則要件:死亡日の前々月までの被保険者期間のうち、3分の2以上が「保険料納付済」または「免除」期間
  • 特例要件(直近1年要件):死亡日の前々月から遡った1年間に保険料未納がない(65歳未満の場合)
⚠️ 注意
長期間の未納があると受給資格を失う場合があります。「払い忘れていた時期がある」という方は、まず年金事務所で被保険者記録を確認しておきましょう。

② 遺族側の生計維持要件

遺族年金を受け取る側にも条件があります。亡くなった方に「生計を維持されていた」と認められる必要があります。

  • 年収850万円未満(または所得655万5千円未満)であること
  • 配偶者・子・父母など所定の続柄であること
  • 事実婚(内縁関係)の配偶者も、届出があれば対象となる場合があります

遺族年金の金額の目安(2025年度)

遺族基礎年金

子どもの人数 年間受給額の目安
子が1人 約102.6万円(月額約8.5万円)
子が2人 約128.3万円
子が3人目以降 1人につき約7.4万円を加算

遺族厚生年金

遺族厚生年金の金額は、亡くなった方の「老齢厚生年金の報酬比例部分の4分の3」が基本額となります。加入期間・在職中の報酬額によって大きく異なるため、年金事務所で個別に試算してもらうことをお勧めします。

📚 この記事に関連する本をAmazonで見る

図解 90分でわかる! はじめての相続

図解 90分でわかる! はじめての相続

相続トラブルの多くは「知らなかった」から起きます。この本を読んでおくだけで、家族を守る準備が整います。図解でスラスラ読めるから、法律の知識がなくても大丈夫。

Amazonで見る →

※各リンクはアフィリエイトプログラム経由です。購入価格は変わりません。

ℹ️ 中高齢寡婦加算とは
夫が亡くなった時点で40歳以上65歳未満で子のない妻(または子が18歳を超えた妻)は、遺族厚生年金に「中高齢寡婦加算」が上乗せされます(2025年度:年額約61万円)。65歳になると経過的寡婦加算に切り替わります。

申請手続きの流れ

⚠️ 注意
遺族年金は自動的に支給されません。申請しなければ受け取れません。時効は5年間で、遡及して受給はできますが、早期申請が望ましいです。

申請先

住所地を管轄する年金事務所または街角の年金相談センターに申請します。事前に電話で予約・必要書類を確認してから来所すると、二度手間を防げます。

必要書類の目安

書類 備考
年金請求書 年金事務所の窓口・日本年金機構HPから取得
亡くなった方の年金手帳または基礎年金番号通知書 見つからない場合は年金事務所で確認可
死亡診断書コピーまたは死亡届記載事項証明書 提出前にコピーを取ること
請求者の戸籍謄本(続柄確認) 450〜750円/通
住民票(世帯全員・生計同一確認) 300〜400円/通
請求者の収入確認書類 源泉徴収票等
子がいる場合:在学証明書等 該当者のみ
✅ ポイント
必要書類は年金事務所によって追加を求められる場合があります。来所前に電話で確認しておくと安心です。「ねんきんダイヤル(0570-05-1165)」でも相談できます。

65歳以降の年金選択。老齢年金との関係

65歳になると、遺族年金と自分の老齢年金の受け取り方に選択肢が生まれます。複数の組み合わせが可能なため、自分に有利な選択をすることが大切です。

組み合わせ 内容
老齢基礎年金+遺族厚生年金 自分の老齢基礎年金を全額受け取りつつ、遺族厚生年金も受給
老齢基礎年金+老齢厚生年金 自分の老齢厚生年金が遺族厚生年金より多い場合に有利
遺族厚生年金のみ(65歳未満) 老齢年金の受給権がない場合

どの組み合わせが有利かは個人の年金加入履歴によって異なります。65歳が近づいたら年金事務所で試算を依頼してください。

あわせて読みたい
任意後見制度とは?費用・手続き・法定後見との違いを行政書士が解説 任意後見制度とは何か、費用・手続きの流れ・法定後見との違いを行政書士が解説。認知症に備えて今からできる準備と専門家の選び方もご紹介します。
あわせて読みたい
遺品整理業者の費用相場はいくら?【2026年最新】依頼の流れと業者の選び方を行政書士が解説 遺品整理業者に頼む費用の相場を部屋の広さ別に解説。悪質業者の見抜き方や選び方のポイント、作業の流れまで行政書士が詳しく説明します。
あわせて読みたい
墓石の費用相場はいくら?【2026年最新】種類別の価格と業者選びのポイントを行政書士が解説 墓石の費用相場を種類・石材別に解説。和型・洋型・デザイン墓石の価格帯から費用を抑えるポイント、墓じまいの費用目安まで行政書士が詳しく紹介します。

よくある質問(FAQ)

Q. 離婚した元配偶者は遺族年金をもらえますか?

受け取れません。遺族年金の「配偶者」は婚姻関係(事実婚含む)にある方が対象です。離婚後は受給資格がありません。

Q. 再婚すると遺族年金はどうなりますか?

再婚した時点で受給権は消滅(失権)します。内縁関係(事実婚)の場合も同様です。

Q. 遺族年金と自分の老齢年金は同時にもらえますか?

65歳以降は「老齢基礎年金+遺族厚生年金」など一定の組み合わせが可能です。ただし全額同時受給はできないケースが多いため、年金事務所で確認してください。

Q. 子どもが18歳を超えたら遺族年金はなくなりますか?

遺族基礎年金は子が18歳到達年度末を迎えると受給権が消滅します。ただし遺族厚生年金(子なしの妻でも受給できる場合あり)は継続して受給できます。

Q. 申請が遅れた場合、過去分はもらえますか?

時効は5年間です。申請が遅れても直近5年分を遡及して受給できます。ただし5年を超えた分は受け取れないため、早めの申請が重要です。

📝 終活・相続の無料相談窓口(弁護士法人グループ)

「何から始めればいいかわからない」「子どもに迷惑をかけたくない」。そんな方のための専門相談窓口です。弁護士法人グループが運営し、終活にまつわるあらゆる疑問に丁寧に対応します。

  • 相続・遺言書の作成サポート
  • 身元保証・死後事務委任の手続き
  • 介護・葬儀・お墓の事前相談
  • 保険・財産管理のアドバイス

📍 新宿マルイ本館7階(東京都新宿区) ✅ 相談無料・予約制


自分でできること・専門家に頼む場面

自分でできること

  • 年金事務所またはねんきんダイヤルへの電話相談・試算依頼
  • 亡くなった方の年金手帳・基礎年金番号を手元に準備する
  • 戸籍謄本・住民票などの書類を収集し、年金請求書を記入して申請する

専門家に頼む場面

状況 相談先
複雑な経歴・複数の年金制度が絡む場合 社会保険労務士
遺族年金と老齢年金の最適選択の試算 年金専門FP・社会保険労務士
手続きが困難な場合の代行 社会保険労務士

Q:遺族年金はいくらもらえますか?

受給額は亡くなった方の年金加入状況・加入期間によって異なります。遺族基礎年金は子のある配偶者が対象で年額約81万6,000円+子の加算(2024年度)です。遺族厚生年金は老齢厚生年金の4分の3相当が目安です。正確な金額はねんきんネットや年金事務所で試算できます。

Q:遺族年金の申請はいつまでにしなければなりませんか?

受給権は死亡日から5年を経過すると時効となります(年金時効特例法の適用例外あり)。ただし、申請が遅れると遡及して受け取れる期間が限られることがあるため、できるだけ早く(理想は死亡後すぐ)申請することをおすすめします。申請は最寄りの年金事務所または街角の年金相談センターで受け付けています。

まとめ。申請しなければ始まらない

遺族年金は、大切な人を失った後の生活を支えるための制度です。悲しみのさなかに手続きをするのは辛いことですが、申請しなければ受け取れません。

  • 遺族基礎年金は「子のいる配偶者または子」が対象。子なし配偶者は対象外
  • 遺族厚生年金は子なし配偶者でも一定条件で受給可能
  • 申請先は年金事務所。時効は5年
  • 年収850万円以上は生計維持要件を満たせず不支給の可能性
  • 65歳以降は老齢年金との組み合わせを年金事務所で確認する

「自分が受け取れるかわからない」という場合は、まず年金事務所への相談から始めてください。無料で試算・案内を受けられます。一人で抱え込まず、専門家を頼ってください。

免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法的・税務的助言を行うものではありません。遺族年金の受給条件・金額は個人の状況によって異なります。具体的な確認は年金事務所・社会保険労務士にご相談ください。掲載情報は2026年3月時点のものであり、制度改正等により変更となる場合があります。

参考資料・一次ソース

あわせて読みたい

📝 終活・相続の無料相談窓口(弁護士法人グループ)

「何から始めればいいかわからない」「子どもに迷惑をかけたくない」。そんな方のための専門相談窓口です。弁護士法人グループが運営し、終活にまつわるあらゆる疑問に丁寧に対応します。

  • 相続・遺言書の作成サポート
  • 身元保証・死後事務委任の手続き
  • 介護・葬儀・お墓の事前相談
  • 保険・財産管理のアドバイス

📍 新宿マルイ本館7階(東京都新宿区) ✅ 相談無料・予約制


あなたにあった終活の始め方を見つける
2問選ぶだけで、最初の一歩がわかります
1 あなたはどちらですか?
自分の終活を考えている
親の終活をサポートしたい
将来に備えて準備したい(30〜50代)
2 特に気になることは?
遺言・相続
葬儀・お墓
エンディングノート
老人ホーム・介護
デジタル遺産
2つとも選んでください
あなたへのおすすめ 記事を読む →

※ 掲載情報は執筆時点のものです。具体的な手続きは専門家にご相談ください。

あなたのお悩みに合った相談窓口を探す
気になることを選ぶと、おすすめのサービスをご案内します
葬儀・家族葬のこと
お墓・墓じまいのこと
遺品整理を頼みたい
相続・終活を相談したい
海洋散骨・自然葬のこと
広告

    ※ 本ウィジェットには広告リンクが含まれます。詳細は各サービスの公式サイトでご確認ください。

    📚 テーマ別おすすめ終活本

    気になるテーマをクリックしてAmazonで探してみてください

    ※Amazonアソシエイトプログラム経由。購入価格は変わりません。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    井上剛志のアバター 井上剛志 行政書士・終活カウンセラー上級

    行政書士として相続・遺言・成年後見などの実務に従事し、終活分野の相談を多数対応。終活カウンセラー上級、成年後見制度アドバイザー、宅地建物取引士の資格を活かし、法的リスクへの備えや不動産整理まで総合的にカバーしています。親の介護と相続を経験したことから、実務知識と当事者視点をあわせた情報提供を重視。読者にとって「すぐに使える終活知識」をモットーに、わかりやすく丁寧な解説を行います。

    目次