樹木葬のデメリット7選【後悔しない選び方・費用相場・契約前の注意点を行政書士が解説】

「樹木葬にしたい」と思ったとき、調べれば調べるほど出てくるのが「思っていたのと違った」という声です。自然に還れる温かいイメージとは裏腹に、「遺骨が返ってこない」「アクセスが想定外に悪かった」「家族が納得していなかった」という後悔は実際に起きています。この記事では、契約前に必ず確認すべき7つのデメリットと、それでも樹木葬を選ぶ理由・選ばない理由を整理します。

目次

この記事でわかること

  • 樹木葬の7つのデメリットと具体的な注意点
  • デメリットを上回るメリットとの比較
  • 樹木葬が向いている人・向いていない人の特徴
  • 契約前に必ずチェックすべき10のポイント

樹木葬とは?種類と基本的な特徴

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や花を墓標として埋葬する方法です。1999年に岩手県の祥雲寺が国内初の樹木葬を始めて以降、全国で選択できる霊園・寺院が増えています。

1
現地見学で確認
アクセス・雰囲気をチェック
2
合祀か個別か確認
遺骨の返還可否も確認
3
契約条件を精査
費用・追加料金に注意
4
家族全員で合意
反対意見があれば再検討

主な種類

種類 概要 特徴
個別型 1人または家族単位で区画を持つ 費用高め、返還可能なケースも
集合型 複数人の遺骨を1本の樹木の周りに埋葬 中程度の費用、区画は小さめ
合祀型 他の人の遺骨と一緒に埋葬 費用が最も安い、遺骨の返還不可

樹木葬は「お墓の永代使用料+管理費」ではなく、「永代供養料(一括払い)」が多いため、初期費用は安く見えても総額の考え方が従来墓と異なります

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樹木葬の7つのデメリット

デメリット1:お墓の継承ができない・しにくい

樹木葬の多くは「永代供養」前提のため、子孫がお墓を引き継ぐことを想定していません。

一般的なお墓は「○○家の墓」として代々引き継げますが、樹木葬は1代限りの契約が大半です。子どもや孫が「やっぱり遺骨を手元に置きたい」「別のお墓に移したい」と思っても、合祀タイプでは対応できません。

注意点: 家族全員で事前に合意を取ることが欠かせません。特に配偶者・子ども・義両親がいる場合、一人で決めると後のトラブルになります。

デメリット2:お参りしにくいケースがある

里山型の樹木葬は、自然の山林を利用するためアクセスが悪いことが多いです。

  • 公共交通機関がなく、車が必須
  • 山道を歩く必要がある
  • 高齢になった配偶者や親族がお参りできなくなる

都市型の樹木葬霊園はアクセスが良いですが、「自然の中に眠りたい」というイメージとは異なる場合があります。契約前に実際に現地まで行ってみることを強くすすめます。

デメリット3:区画が小さく複数人の埋葬に制限がある

樹木葬の区画は一般墓に比べて狭いことが多く、夫婦2人まで、あるいは1人のみという制限が設けられているケースがあります。

「家族みんなで同じところに入りたい」という希望がある場合、人数制限に引っかかることがあります。ペットと一緒に埋葬できる霊園もありますが、別途費用が発生します。

デメリット4:合祀後は遺骨を返してもらえない

合祀型を選んだ場合、他の方の遺骨と混合して埋葬されるため、後から個別に取り出すことは不可能です。

「やっぱり故郷のお墓に移したい」「散骨に切り替えたい」という事情が生じても対応できません。個別型・集合型でも、契約期間(多くは13〜33回忌後)が終わると合祀に切り替わる霊園が多いため、契約書の条件を必ず確認してください。

確認ポイント: 「個別安置期間は何年か」「期間終了後の扱いはどうなるか」を契約前に書面で確認しましょう。

デメリット5:費用が想定外に膨らむことがある

「樹木葬は安い」というイメージがありますが、実際の費用はタイプによって大きく異なります。以下は各霊園の公開情報をもとにした目安であり、地域・霊園によって変動します。

タイプ 費用の目安
合祀型 5万〜30万円程度
集合型 30万〜80万円程度
個別型 50万〜150万円以上

これに加え、以下の費用が発生することがあります。

  • 埋葬料・納骨式費用
  • 法要の際の読経料
  • 遠方の場合の交通費・宿泊費
  • 将来的な墓じまい費用(移転する場合)

「安いから」という理由だけで選ぶと、トータルコストで後悔することがあります。

デメリット6:宗教・宗派による制限がある

寺院が運営する樹木葬では、宗派や宗教に制限が設けられている場合があります

  • 「仏教徒のみ受け入れ」というケース
  • キリスト教式の葬儀を希望しているが埋葬地は仏教寺院
  • 無宗教者は受け入れ不可

霊園(民営・公営)が運営する樹木葬は宗教不問のところが多いですが、寺院型は要確認です。

デメリット7:天候・季節によってお参りの環境が変わる

里山型では、大雨・積雪・猛暑などの影響を直接受けます

  • 夏は虫が多く、草が生い茂る
  • 冬は雪で近づけない
  • 台風後は倒木リスクも

「自然の中に眠る」ことの裏返しとして、管理された霊園と比べると環境の変化が大きい点は知っておく必要があります。

デメリットを上回るメリット

デメリットが多くても、それでも樹木葬を選ぶ理由があります。

  • お墓の管理負担がゼロ:子どもに掃除・管理の手間をかけない
  • 費用が抑えられる(合祀型):従来墓より初期費用が大幅に安い
  • 自然に還るという思想に共感できる:価値観に合った最期を選べる
  • 宗教にとらわれない:無宗教でも選べる霊園が多い
  • 墓じまいの手間がない:将来的な撤去・改葬が不要

樹木葬が向いている人・向いていない人

向いている人

  • 子どもがいない、または子どもに負担をかけたくない
  • 自然が好きで、自然の中に眠りたい
  • 費用を抑えたい(合祀型を選ぶ場合)
  • 宗教・宗派にこだわらない
  • 遺骨の行方について家族全員が納得している

向いていない人

  • 代々受け継ぐお墓を重視する家族
  • 頻繁にお参りしたい・させたい家族がいる
  • 遺骨をいつでも取り出せる状態にしておきたい
  • 都市部から遠い霊園しか選択肢がない
  • 宗教・宗派の制限が厳しい寺院を検討している

契約前に必ず確認したい10のチェックポイント

以下のリストを霊園・寺院に確認してから契約してください。

  1. 個別安置期間は何年か(13年、33年など)
  2. 安置期間終了後は合祀になるか
  3. 合祀後に遺骨の返還は可能か
  4. 何名まで同じ区画に入れるか
  5. 宗教・宗派の制限はあるか
  6. 最寄り駅・バス停からのアクセス方法
  7. 車いすでもお参りできるか
  8. 法要・読経の対応はあるか(別途費用は?)
  9. 霊園の管理会社が廃業した場合の承継先
  10. キャンセル・解約時の返金規定

現地見学は必ず行いましょう。パンフレットの写真と実際の環境が大きく異なるケースがあります。可能であれば、複数の季節に訪れると環境の変化を確認できます。

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FAQ

Q1. 樹木葬は散骨と何が違うのですか?

樹木葬は「埋葬」であり、法律上「墓地」として許可を受けた土地に遺骨を納めます。散骨は粉砕した遺骨を海や山に撒く行為で、埋葬とは異なる扱いです。樹木葬は許可を受けた霊園・寺院でのみ行えますが、散骨は場所と方法のルールを守れば許可不要です(ただし自治体の条例要確認)。

Q2. 樹木葬を選んだ後に、やっぱり普通のお墓に移したいと思ったらどうなりますか?

合祀前(個別安置期間中)であれば、改葬(お骨を移すこと)ができるケースがあります。ただし、霊園によって手続きや費用が異なります。合祀後は基本的に取り出しが不可能です。改葬の可能性を残したい場合は、個別安置期間の長いプランを選ぶか、事前に霊園に確認してください。

Q3. 樹木葬の費用は一括払いが必要ですか?分割できますか?

多くの霊園・寺院では永代供養料の一括払いが基本です。ただし、民営霊園を中心に分割払いやローンに対応しているケースも増えています。詳細は各霊園に直接お問い合わせください。費用には埋葬料・銘板料・法要料などが別途かかることがあるため、総額で比較することをすすめます。

霊園・専門家への相談をおすすめします

樹木葬の契約内容・費用・埋葬条件は霊園ごとに異なります。この記事の情報はあくまで一般的な概要です。具体的な検討の際は、複数の霊園に現地見学を申し込み、疑問点を書面で確認するようにしてください。

まとめ

  • 樹木葬は「継承できない」「遺骨が返せない」「アクセスが悪い」などのデメリットがある
  • 合祀型は費用が安いが、個別管理はできなくなる点を家族全員で確認する
  • 現地見学・契約書の詳細確認・家族との合意が後悔しないための3つの鉄則
  • 価値観・家族構成・将来のライフスタイルに合わせて判断することが大切

Q4. 樹木葬を選ぶと後悔しやすいのはどんな場合ですか?

最も多いのは「合祀後に遺骨を返してほしくなった」というケースです。合祀型は費用が安い分、一度埋葬すると遺骨を取り出せません。また、霊園のアクセスが思ったより悪く「お参りに行けない」という声も多いです。契約前に必ず霊園を現地見学し、家族全員の合意を得てから決めることが後悔を防ぐ鉄則です。

Q5. 樹木葬の費用相場はいくらですか?

タイプによって異なります。合祀型は5〜15万円程度と最も安く、個別安置型は15〜50万円程度、里山型(森林葬)は5〜30万円程度が目安です。費用には埋葬料・銘板料・年間管理費(ある場合)が含まれるかを確認してください。安さだけで選ばず、アクセス・管理体制・個別安置期間も含めて総合的に比較することをおすすめします。

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      この記事を書いた人

      藤原まどかのアバター 藤原まどか ライター

      全国紙の社会部記者として10年以上にわたり、介護・相続・高齢者福祉を専門に取材。退職後は終活ジャンルに特化したライターとして活動し、終活ガイド1級、AFP(ファイナンシャルプランナー)、終活カウンセラー初級の資格を取得。両親の終活を実践中で、自らの経験をもとに「家族の立場から見た終活」を伝えています。制度の正確な情報と生活者視点の両立を大切に、わかりやすく丁寧な情報発信を心がけています。

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